知っておくべきフリーランスの健康保険情報

フリーランスの保険事情

独立前に知っておきたい!

フリーランスの健康保険の種類

フリーランスの健康保険の種類

フリーランスが加入できる健康保険にはいくつか種類があります。一つはもっとも一般的な「国民健康保険」ですが、その他にも「健康保険組合」や「任意継続」という選択肢があるのです。任意継続を希望する場合は会社を退職してから20日以内に手続きしなければ入れません。独立してしばらく経ってから任意継続しておけばよかったと気づいても遅いので、早めに検討しておくことが大切です。健康保険組合に加入するにも一定の条件をクリアする必要がありますが、国民健康保険よりもお得になるケースもあります。家族構成や収入によって保険料はそれぞれ異なりますので、もっとも最適なものを選んでください。

フリーランスの健康保険の種類の記事一覧

自治体によって値段が違う「国民健康保険」

自治体によって値段が違う「国民健康保険」

国民健康保険の保険料は様々な要因によって変動します。基本的には前年の課税所得により保険料が決まります。しかし納税をする市区町村によって同じ課税所得でも納税額が変わりますし、家族がいるかどうかによっても納税額は変わります。40歳以上になると介護保険料も負担するため、納税額はさらに上がります。様々な要因で国民健康保険料は決まりますので、フリーランスになりたての頃は戸惑うことも多いかもしれませんので注意が必要です。

継続して加入できる「任意継続」

継続して加入できる「任意継続」

会社員を辞めてフリーランスになると社会保険の資格を失い、健康保険から国民健康保険に切り替える必要性が出てきます。しかし一定の要件を満たしている場合、最長2年間は会社員時代の社会保険を「任意継続」することができます。会社を辞めてから20日以内に手続きをすることなどの条件を満たせば誰でも任意継続が可能ですので、会社を辞める前に要件をチェックして準備をしておくことが大切です。任意継続と国民健康保険への切り替えのどちらが得になるかなども計算しておくことも重要です。

フリーランスでも加入できる「健康保険組合」

フリーランスでも加入できる「健康保険組合」

会社員を辞めたら健康保険から国民健康保険に切り替える必要がありますが、フリーランスでも入れるお得な健康保険があります。それは「文芸美術国民健康保険組合」です。文芸や美術などの著作活動をしている人がその職業にあった組合に所属をすることで加入できます。例えば「日本イラストレーション協会」にはイラストレーター、デザイナー、漫画家、編集などを職業にしている人が加入可能です。文美国保の保険料は一律月額16900円になっていますので、ある程度の収入を得ている人はかなりお得な保険料だといえるでしょう。

健康保険以外のリスクに備える保険

健康保険以外のリスクに備える保険

フリーランスには、健康保険のほかにもリスクに備えて加入できる保険があります。労災保険がその中の1つで、2021年に特別加入制度が設けられ、本来の「企業に雇われている労働者」という対象枠を広げ、一部のフリーランスも加入できるようになりました。フリーランスのITエンジニアも対象となる職種で、万が一のときに給付が受けられます。そのほかにも、民間の保険やフリーランスエージェントのサービスも心強い味方となるでしょう。

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チョイス

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保険料を抑えるための対策

フリーランスになると国民健康保険料の負担が増えますが、確定申告で控除を活用すれば軽減できます。社会保険料控除は、支払った保険料を所得から差し引く制度です。青色申告は、最大65万円控除できる青色申告特別控除があり、所得を大きく減らせます。e-Tax利用か電子帳簿保存が必要です。事業経費もしっかり計上することで、所得を減らし、保険料負担軽減に繋がります。確定申告は複雑ですが、税務署や税理士に相談も可能です。More

非加入の場合

国民健康保険に非加入でいることは不可能です。なぜなら日本は国民皆保険制度を採用しているので、何かしらの保険に入ることが義務だからです。もしも保険料を払わずにいると、督促状がきて滞納者と見なされ、銀行口座を凍結されるなどの「差し押さえ」が執行されます。生活を続けるのが困難な状況になりますので督促を無視することは避けましょう。保険料の支払いが困難な場合は市区町村の役場に相談に行くと、保険料が軽減されることや支払方法を工夫して払いやすくしてくれることもあります。More

社会保険との違い

国民健康保険は社会保険の中の一つである健康保険とは違う点が多数あります。健康保険は会社と本人が保険料を折半して納付しますが、国民健康保険は本人が全額負担します。家族の保険料も大きく違うため、家族が多い人は国民健康保険に切り替えると納税額が増えそうです。また出産手当金などの補償されるポイントも健康保険のほうが充実しています。自由に働ける反面、労働者が加入する健康保険よりも国民健康保険のほうが不利な面が多いです。More

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忘れてはいけない国民年金

フリーランスになったら健康保険から国民健康保険に切り替えます。忘れてはいけないのが「年金の切り替え」です。会社員時代の「厚生年金」から「国民年金」への切り替えの手続きも行いましょう。国民年金は支払方法が自由に選べます。納付書を利用して銀行やコンビニで納付する方法や口座振替、クレジット払いなどの方法があります。また1年分の保険料を前納する方法もあり、市区町村によっては5000円程度保険料が減額されるなどのメリットがあります。どうせ払うものならば前納をしたほうがお得かもしれません。More

独立したらまずは健康保険の手続き

会社を辞めてフリーランスとして独立をしたら、まずすべきことが「健康保険の手続き」です。国民健康保険への切り替えの窓口は市区町村の役場ですので、必要書類を持って退職日から14日以内に手続きを済ませるようにしましょう。健康保険の任意継続をする人は、退職日から20日以内に手続きを行います。退職前に国民健康保険か任意継続かどちらかを選んでおくと期限内にスムーズに手続きが出来るでしょう。どちらの保険料が得かを調査しておくことも大切です。More

継続して加入できる「任意継続」

会社を辞めると健康保険に加入することができなくなりますので、国民健康保険に切り替えることになります。しかし以前の会社に2か月以上勤務していて健康保険に加入していた人、退職後20日以内に手続きが出来る人などは最大2年間「健康保険の任意継続」をすることができます。ただし会社員時代は会社と折半していた保険料がフリーランスになると全額負担になり、納付する額も今までの倍になります。More